赤いミナミヌマエビとチェリーシュリンプの違いを徹底解説
アクアリウムで人気の小型エビといえば、ミナミヌマエビやチェリーシュリンプです。どちらも水槽内でコケを食べてくれる頼もしい存在であり、見た目も小さく可愛らしいため、多くの飼育者に愛されています。
その中でも「赤いミナミヌマエビ」と「チェリーシュリンプ」は、見た目が非常によく似ており、ショップやネットオークションで見かけても「これはどっちだろう?」と迷う方も少なくありません。両者は同じネオカリディナ属(Neocaridina)に属しますが、実は由来や特徴に違いがあります。この記事では、両者の違いを詳しく解説していきます。
学名と原産地の違い
種類 | 学名 | 分布 | 特徴 |
---|---|---|---|
赤いミナミヌマエビ | Neocaridina denticulata sinensis | 日本、中国、朝鮮半島 | 半透明や茶色が多く、稀に赤色になる |
チェリーシュリンプ | Neocaridina davidi | 台湾、中国南部 | 観賞用に品種改良され赤色が安定 |
色の安定度
- 赤いミナミヌマエビ:野生由来の突然変異。繁殖しても赤色が安定しない。
- チェリーシュリンプ:人為的に選別繁殖。赤色が安定し、世代を超えて受け継がれる。
体型・色の見え方
- 赤いミナミヌマエビ:2〜3cm、薄い赤・まだら模様が自然な風合い。
- チェリーシュリンプ:2.5〜3.5cm、体全体が均一に赤く観賞性が高い。
飼育と繁殖
- 赤いミナミヌマエビ:丈夫で屋外越冬可。繁殖容易だが赤色維持は選別が必要。
- チェリーシュリンプ:室内飼育向き。赤色が安定して繁殖容易。
入手性と価格
- 赤いミナミヌマエビ:希少でネットや個人ブリーダー中心。1匹約300~700円。
- チェリーシュリンプ:流通豊富。価格100〜500円以上、グレードによる。
観賞価値
- 赤いミナミヌマエビ:素朴な赤さでコレクター向け。
- チェリーシュリンプ:鮮やかな赤で水槽を華やかに演出。
コケ取り能力
赤いミナミヌマエビ:ミナミヌマエビと同等。数を増やすことで水槽全体を清潔に保つ。
チェリーシュリンプ:赤色観賞用としての価値が強いが、コケ取り能力もあり。
チェリーシュリンプ:赤色観賞用としての価値が強いが、コケ取り能力もあり。
比較まとめ
特徴 | 赤いミナミヌマエビ | チェリーシュリンプ |
---|---|---|
由来 | 日本在来の自然変異 | 台湾原産、改良種 |
赤色安定度 | 低い | 高い |
観賞価値 | 自然で希少 | 鮮やかで華やか |
飼育環境 | 屋外も可、丈夫 | 室内向き、水質にやや敏感 |
価格 | やや高価 | 流通豊富 |
